お知らせ

2024.12.01

広島の鉄人が行く!~庄原篇~

FooDrinpicに向け、各地の推しメニューが凌ぎを削るなか、
おいしいの高みを目指し、各地の推し食にプロフェッショナルがアドバイスする企画。
それが「広島の鉄人が行く!」です。
第二弾は2024年11月に庄原市で開催されました。


庄原市の「推し食」の磨き上げを手掛けたのは、
同市にある創作レストラン「avenir town MIRAINO-MACHI
(アヴェニールタウン ミライノマチ)」のオーナーシェフ、水橋聴(みずはし さとし)氏。
水橋氏が考案したのは、庄原市産の食材をふんだんに使用し、
地元の酒蔵が提供する地酒とのペアリングを想定した創作弁当です。
今回の取組では、弁当のメインディッシュとして「幻の県産和牛」と称される
「比婆牛」を使用した一品と、地酒のペアリングに挑戦。
広島を代表するペアリングの有識者を招聘し、磨き上げた一品の更なる可能性を探求しました。

そして今回招聘された「広島の鉄人」は、
広島市中区にある「Wine Bar RAY」でソムリエを務める川崎健太(かわさき けんた)氏。
広島県出身の川崎氏は、独学でワインを学び、
現在は一般社団法人日本ソムリエ協会広島支部の支部長を務めています。
同氏はワインスクールの講師やコンサルタントとして活動するほか、
ワインイベントの企画にも積極的に取り組んでおり、
広島のワイン文化の発展に大きく貢献しています。

そんな川崎氏がワインと同じくらい情熱を燃やすのが、日本酒。
日本ソムリエ協会認定の「JSA Sake Diploma」の資格を取得し、
日本酒の探求にも力を注いでいます。
今回の企画では、その豊富な知識と経験を生かし、強い情熱をもって臨んでいただきました。

まず行われたのは食材の理解のための時間です。庄原市内にある4つの酒蔵を代表して、
花酔酒造株式会社の谷本夕季(たにもと ゆき)氏と
比婆美人酒造株式会社の山本修三(やまもと しゅうぞう)氏にご登壇いただきました。
お二人には、各蔵の歴史や代表的な銘柄の特徴について詳しくご紹介いただきました。


ペアリングに先立ち、川崎健太氏による日本酒ペアリングの魅力や庄原市の酒蔵の特徴に関するセミナーが開催されました。
川崎氏は、軟水仕込みが主流の広島県において、庄原の地酒が中硬水から硬水仕込みである点を強調。
続けて、庄原の日本酒が持つ特有の旨味とキレの良さが、和牛料理とのペアリングに適していることを解説し、参加者の期待感を一層高めました。


ペアリングでは、比婆牛を使用した3種類の料理が提供されました。
一つ目は、創作弁当のメインディッシュとして予定されている「比婆牛もも肉のグリル」。
二つ目は、イベント終了後である11月27日開催の「第100回広島県畜産共進会記念フォーラム」で提供された、
香草やチーズを使用した「比婆牛もも肉のサブレ」。
三つ目は、今回の企画のために新たに開発された「季節野菜と比婆牛もも肉のカルパチョ仕立て」です。
すべての料理に比婆牛のもも肉が使用されていましたが、
川崎氏はそれぞれの料理に合わせて使用された食材や味付けの特徴を丁寧に分析し、異なる日本酒をペアリング。
各日本酒をセレクトした理由についてもセミナー形式で解説しました。
このセミナーは参加者から深い興味と関心を引き出し、好評を博しました。

会の終わりには、川崎氏、水橋氏、そして酒蔵の担当者による講談の時間が設けられました。
川崎氏は、ペアリングが成功し、参加者に楽しんでいただけたことに安堵の表情を見せ、
最後に「その土地の食材とお酒が自然と調和することを改めて実感しました」と笑顔で語りました。
水橋氏は、日本酒と洋食のペアリングという新たな可能性を体感できたことへの喜びを語るとともに、
「日本酒の味わいに寄りそう形で料理を工夫していきたい」と意欲を見せました。
また、酒蔵の担当者も、地酒の新たな可能性が広がったことに喜びを表し、
「庄原の食材と地酒の魅力を、より多くの方に楽しんでいただきたい」とコメント。

最後に、水橋氏から「今回の企画を通じて、メインディッシュに添える比婆牛料理を再度検討したい。
その上で、12月4日に開催される秋の『FooDrinpic HIROSHIMA 2025』本戦に全力で臨みたい」とのコメントをいただき、
会は盛会のうちに閉幕しました。

Foodrinpic 磨き上げ企画 ~比婆牛×日本酒編~

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考えていただいたペアリングはこちら!

① 比婆牛モモ肉のグリル × 花酔酒造 吊るし搾り純米無濾過生原酒
グリルされた比婆牛の旨みを引き立てるのは、力強い旨味を持つ純米酒。
吊るし搾りの希少な一本が、メインディッシュにふさわしい格を添えます。
お肉のコクと原酒の甘みが織りなす、贅沢な味わいをお楽しみください。

② 比婆牛モモ肉のサブレ × 三輪酒造 神雷 秋上がり 生もと純米酒
創造性あふれる一皿には、モダンな生もと造りの純米酒をチョイス
料理の柔らかい食感と、日本酒のまろやかな質感が絶妙に調和します。
さらに、生もと仕込み特有の乳酸菌の効果で、チーズとの相性も抜群です!

③ 季節野菜と比婆牛モモ肉のカルパチョ × 比婆美人酒造 本醸造 快
シンプルな冷菜には、キレのある本醸造がベストマッチ。
お肉の旨みと季節野菜のほろ苦さを、この日本酒が見事に引き立てます。
軽やかな味わいで、料理との一体感を楽しんでみてください。
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おいしい!広島「食べんさい店」は広島らしいメニューや商品を取り揃えています。広島の「おいしい!」をぜひお楽しみください。

  • イメージ:おいしい!広島「食べんさい店」
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