行ってみんさい!
食べんさい店
広島を代表する「味」のツートップを一度に味わう
広島の名物であり、ソウルフードとしても不動の人気を誇るお好み焼き。
数多あるお好み焼き店の中で、地元民はもちろん、観光客や外国人、「お好み通」を自認する人にも人気の店が東区光町の「いっちゃん 本店」です。
店主・市居さんが大切にしているお好み焼きの魅力と、広島ならではの具材についてお話を伺いました。
今回の推薦者
お好み焼き いっちゃん 本店
〒732-0052 広島市東区光町1-6-30
TEL:082-567-6776
広島駅の北口から徒歩約10分。マンションが建ち並ぶエリアの一角に、お好み焼き店「いっちゃん本店」がある。会社員や学生の他、地元の高齢者や子ども連れの夫婦など、多世代のお客様でにぎわっている。「価格以上の満足感が得られる料理」としてグルメガイド誌に掲載されたこともあって、外国人観光客の姿もよく見かける。英語版のメニューも用意されている。
カウンターの奥で軽快なヘラさばきを見せてくれるのは、店主の市居馨さんだ。「原爆投下後の広島で、何もなかった時、溶いた小麦粉と野菜で作ったのがお好み焼き。お好み焼きを食べて、みんな必死の思いでまちを復興させました」と語る市居さん。具材にも焼き方にも、広島の人の工夫がいっぱい詰まったお好み焼きは、世界に誇れる料理だと胸を張る。
お好み焼きは定番の「そば又はうどん(830円)」の他、「ネギかけそば又はうどん(1030円)」生イカ生エビの入った「スペシャルそば又はうどん(1300円)」など多彩なラインアップだ。紅しょうが、もち、鶏肉が入った「あきたかた焼き(1300円)」は安芸高田市の認証を得ている。
いっちゃんのお好み焼きの魅力は、何といってもキャベツの甘味だ。市居さんは「蒸し焼きにすると出てくる、自然の甘味を味わってもらいたい」と語る。時季や産地、土壌などによって、キャベツの硬さや水分、味わいなどが異なる。日々の状態を見極め、千切りの幅を変えている。
いちおしメニュー
使用している県産品
宮島産カキ
宮島の原生林から湧き出る良質の水と、豊かな潮の流れが生み出す環境は、カキの生育に最適。食べ応えのある、締まった身が特徴だ。そんな宮島産カキを水揚げ直後にうま味と鮮度を保ったまま急速冷凍したものを使用している。
いっちゃんで使うカキは、もちろん広島県産。宮島・大野海域で獲れたカキの中から、大粒なものにこだわって仕入れている。「お客様には安全な広島の名産を、安心して食べてほしい」と、冷凍カキのみを使用。冬季だけでなく、通年の提供が可能だ。冷凍カキは鉄板でしっかり加熱することで、癖のないマイルドな味になるという。鉄板の上で蒸し焼きにされるカキは、眺めていると食欲がそそられる。
「お客様に『おいしいね』と言ってもらえるように調理することで、農家や生産者に敬意を表したい」と語る市居さん。長い月日をかけて育てられる食材があればこそ、お好み焼きを提供できる。年代も性別も民族も問わないお好み焼きのおいしさを伝えるために、今日も市居さんは鉄板に向かう。
お好み焼きを味わえる
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お好み焼 ひだまり
〒7380-035 廿日市市宮園6丁目2-14
TEL:0829-39-2374 -
みっちゃん 太田屋 鉄砲町店
〒730-0017 広島市中区鉄砲町9-5 和田ビル 1F
TEL:082-228-2573 -
おっこん
〒720-0063 福山市元町13-12 元町Sビル 1F
TEL:084-921-9800